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善光寺に還暦参り [日記]

長野駅は以前善光寺をイメージした風格ある建屋であったが、新幹線やオリンピックを契機に建て直され、普通の建屋になってしまった。しかし、駅から善光寺までは頻繁にバスが出ておりしかも100円というのはありがたい。お参り前にまずは例によって腹ごしらえ。「信濃では月と仏とおらが蕎麦」、信州は蕎麦だ。昨年は駅の近くの末広町「柏屋」という蕎麦屋で食べたが結構行けた。今回はネットで調べて「元屋」という店に入る。

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表参道からちょっと外れているせいか安い。二八そばだが「もり」が550円、「ざる」が600円しかも量が多い。安いのは気がひけるので1000円の「かも汁」そばを頼んだ。汁が抜群、麺は細め、満足であった。門前に蕎麦屋が多いのは東京の深大寺と同じだ。参道に面した「大丸」という店がそば打ち実演もやっていた。次回はここにしようか。まあ「信州長野の蕎麦よりも、あたしゃ○○子の傍(ソバ)がいい」と言う人もいるかもしれないが。。。。。

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仁王門の仁王像は高村光雲等の作とか。右側が口を明け、左側が口を閉めている、逆かな?「阿吽」と言い「阿吽の呼吸」の語源だ。「アウンサン」はビルマの歴史的有名人、関係ないか。

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ここから仲見世に入ると、なんとなく浅草にきたような錯覚になる。

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三門は今年の12月まで工事中。三門に掲げられている輪王寺の宮の筆「善光寺」という特徴ある鳩字体の額は資料館で、間近に見ることができる。「善」の上のチョンチョンに2羽、「光」の上のチョンチョンに2羽、「寺」の寸のチョンに1羽合計5羽の鳩が隠されている。そばで見るとこの額は高さ2メートル強ある。

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現在の六地蔵は昭和二十九年に再興されたもので、歴史の重みが不足しているように思う、金属製のせいもあって親しみが感じられなかった。

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本堂はどっしりとした構えだが、意外と奥行きがある。ご本尊の一光三尊阿弥陀如来は秘仏で誰も見ることができないが、500円を払うと本尊の真下(真っ暗)を巡る「お戒壇巡り」ができる。チャレンジしてみた。壁に手を触れながら真っ暗闇を5分位さまよう、前のオバサンに接触したり結構パニックになる。暗いのでスリに注意の張り紙があったが、仏様の下で悪さをする奴も居るらしい。

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本堂の「びんずる尊者」像は「なで仏」といわれ、病人が自らの患部と同じところをなでるとその神通力で治るそうなので、私は頭をなでて来ました。尊者の像も多くの人がなでるせいで、磨り減っていました。

経蔵は歴史的建造物で内部中央には八角の回転式の輪蔵があり、その中には仏教経典が全部収められているそうだ。輪蔵に付属している腕木を遊園地の回転遊具と同じ要領で押し、一回転回すとお経を全て読んだのと同じ功徳が得られるそうなのでトライして見た。ところが起動にかなりの力がいる、切符もぎのおばさんに手伝ってもらってようやく回すことができた。お手軽主義だがお経を全部読み悟りを開いた心境になった。

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小諸に「布引観音」があり、老婆が干していた布を牛が角に引っ掛けて善光寺まで運んだと言う、「牛に引かれて善光寺参り」の故事に関係している。この観音堂は山の崖に作られており、駐車場からちょっとした登山の覚悟がいるが一見の価値はある。東部町の海野宿(昔の宿場町の佇まい)とセットで行くと良いだろう。松本には午伏寺観音があるが、ここには金属製の大きな牛が寝そべっている。牛と観音様は関係があるのだろうか?そうだとすると丑年の我が女房は観音様か?

飯田の元善光寺は前は坐光寺と言う名前だったように思うが、ホームページを見ると「こっちが本家で、長野善光寺だけでなく元善光寺もおまいりしないと完全なお参りではない」ような主旨のことが書かれている。妻籠宿、馬籠のついでに行くと良い。飯田からちょっと足を伸ばすと「阿島藤」、「阿島傘」、「阿島知久(友昭ではない)屋敷」で有名な喬木村がある。作家の椋鳩十もここの生まれである。喬木村村歌「南信濃の下伊那に類稀なる大村は阿島の傘と、もろともにその名も高し喬木村」。

そう言えば東京青山にも善光寺があり、人間国宝(尺八)「山口五郎」師の葬儀がここで行われた。

お読みになった感想をコメントして戴けると、幸甚に存じます。



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