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ウィーン国立歌劇場日本公演:ドニゼッティ歌劇「ロベルト・デヴェリュー」 [オペラ]

ドニゼッティ歌劇「ロベルト・デヴェリュー」2008-10-31 東京文化会館公演を聴いて

 今年のウィーン国立歌劇場公演は「フィデリオ」(神奈川県民ホール)、「コシ・ファン・トゥッテ」(東京文化会館)、「ロベルト・デヴェリュー」(東京文化会館)の三つの演目であった。「コシ」はムーティ指揮で、フリットリやキルヒシュラーガーも出演する。是非見たいと思った。しかしS席が65000円、D席40000円もする(公演プログラムは3000円)、とても手が出ない。E,F席を申し込んだが抽選で外れてしまった。だが、「ロベルト・デヴェリュー」は人気が無いらしく、エコノミー券が当たった(15000円)。これは馴染みのないオペラだし、演奏会形式ということもマイナス材料だったのだろう。しかしグルベローヴァがたんのうできて、舞台上で演奏するウィーンフィルメンバーの演奏が聴け、見られるのはプラス材料である。今回はライナー・キュッヒルがコンマスで、クラリネットはシュミードルであった。ドニゼッティのオペラは「愛の妙薬」、「ルチア」ぐらいしか知らなかったが、8月に彼の「マリア・ストゥアルダ」がNHKで放映され、ドニゼッティの作品に興味を持っていたので、今回の上演も楽しめた。エリザベス一世、ギロチンによる処刑、三角関係など「マリア」と「ロベルト」の二つのオペラには共通項が多い。
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グルベローヴァは1946年生まれなので、62歳、後ろにのけぞっての熱唱に圧倒された、素晴らしいの一言につきる。演奏会形式のオペラは見るのが初めてであるが、各出演者ともその役になりきっての歌唱で迫力があった。
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指揮者と歌手との呼吸も目で見えるのが良い、変な現代演出のオペラよりよほど良い。尚、席は3階L1列-27であったが、舞台の左手前半分が見えない、東京文化会館も困った設計である。2階の正面最前列には小泉元首相と経団連の御手洗会長がいた。会場でウィーン国立歌劇場の日本公演の冊子が(1500円)販売されていたので買った。ベーム、ジュリーニ、ニルソン、ヤノヴィッツ、フレーニなどすごいメンバーが過去来日公演を行っているのだ、貴重な資料である。今年は日本公演日数が100日を越えたそうだ。
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