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東京オペラの森の「オネーギン」 [オペラ]

チャイコフスキーの歌劇「エフゲーニ・オネーギン」(2008-4-15 東京文化会館での小澤征爾指揮東京のオペラの森公演)が2009-4-27にNHK-BS2で放映された。昨年の再放送である。演出はファルク・リヒターで今年のウィーン国立でも小澤と組んでいるのでこの公演はウィーンの予行演習みたいなものである。オネーギン役はダリボール・イェニスであるが、やはりこの役はホロストフスキーの方良い。(写真はテレビ画面を撮影)。
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タチヤーナ役のイリーナ・マタエワは2004-4の「戦争と平和」日本公演のナターシャ役で印象に残っているがここでもはまっているし声も良い。
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他の役は不満が残るし、衣装も良くない。特にレーンスキー役は。
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舞台は新規を衒ったとしか思えない。第一幕、三幕では舞台後方に滝のような雪のよう流れで何を表現しているのか、氷のようなタチヤーナのベッド、まるでシベリアだ。
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それに天井からスターウォーズに出てくるような光る棒がたくさんぶら下がっている。
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舞台後方には何組かのカップルが常に抱き合っていて、主役の分身のような意味あり気な演出。全体的にあまりにもモノトーンで寒々としており、広大な大地が感じられない。一昨年の東京オペラの森「ターンホイザー」も音楽を無視した酷い演出だったが、このような演出を許容する小澤も理解し難い。そもそも、「東京オペラの森」自体の存在意義が怪しい。入場料も高いし東京都もこんな所に税金をつかうなら、東京都交響楽団に注ぎ込んだらどうか。

5月号の「音楽の友」ではウィーン国立歌劇場公演小沢も不評であったとのこと、小澤の最後の公演だけに惜しい。東京オペラの森も「東京・春・音楽祭」に名前を変更した。今年はオペラ無し。オペラは新国立や二期会にまかせたらどうか?


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