SSブログ

歌枕探索「しほの山」と「さしでの磯」 [小さな旅]

2002年6月の尺八部OB会演奏会で吉沢検校作曲「千鳥の曲」を演奏した。
tidori.jpg
この曲の前唄は「しほの山さしでの磯に住む千鳥君が御代をば八千代にとぞ鳴く」で、古今集(巻7賀歌)からとられている。この「しほの山」は山梨県の塩山=エンザン(現甲州市)で、「さしでの磯」は山梨市南の笛吹川近辺という説がある。しかし磯は海だ、山梨県には海は無い、疑問に思い、真偽を確かめるために現地に車を走らせた。
塩山と言えば、大菩薩峠に登山した時、塩山温泉に行った時、そして仕事で何回か来たことがある。その度に寄りたいと思っていながら寄れなかったのが恵林寺である。武田信玄の墓があり、彼の菩提寺でもあるこの寺にまず寄ることにした。
赤い柱の四脚門
D21132.jpg
三門
D21131.jpg
夢窓国師の作った庭園
D21125.jpg
苔寺に似ている庭園(苔寺も夢窓国師が作った)
D21121.jpg
でも昨年見た天龍寺の庭園の方がスケールが大きい、白い砂もある。
IMG_0865.jpg
信玄の墓
D21117.jpg
恵林寺には綱吉の側用人柳沢吉保の墓もある。甲斐では信玄の次に尊敬されている人物とのこと。
D21124.jpg
恵林寺から車で15分に差出の磯に着いた。確かに、笛吹川がここで大きく蛇行しており、右岸が岬のように突き出ている。
D21135.jpg
磯というからには石がごろごろしてなければおかしいのに、ごらんのように草ぼうぼう。上流にダムができたし、付近に堰があり景観が変わったのかも。千鳥は生息しているらしい。
D21136.jpg
わざわざ足を運ぶ景色でもない、歌枕なんておこがましい。暑い中歩き回ったわりには成果がなかったと感じると同時に空腹になったので、そばのそばやに入った。「わらじ」という店で。席数が多いわりには夫婦二人のみでやっているせいか注文してもなかなか出てこない。
D21139.jpg
注文した十割せいろうそば、1050円。福島県の粉を使っているとのこと。食べなれたニハチの方が私は好みだ。
D21138.jpg
ついでにネットで評判の「ほったらかし温泉」に寄った。600円。
D21141.jpg
その名のイメージ通り、ほったて小屋に野天ぶろ、周りは草ぼうぼう。真夏の太陽で湯より風呂の淵のコンクリの方が暑い。日焼け防止の陣笠が利用できるが、日陰が無い。湯につかると肌がすべすべするので、確かに温泉らしい。甲府盆地を眺めながらの入浴が売り、この日は残念ながら富士山は見えなかった。夜来ると夜景が奇麗だろう。でもずいぶんな高所にあるので、運転には気をつけないと。




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。